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1.母乳育児への思い
私が母乳に秘められた力を実感したのは、新生児集中治療室で働いていた時のことです。
生まれた時の体重が1,000g満たない赤ちゃんであっても、早い時期から母乳を与えていた赤ちゃんは、合併症が
少なく、出生後の経過も比較的順調なことが多かったのです。
体重が500gくらいの小さな赤ちゃんでも、母乳を浸した綿棒をお口に入れてあげると、口を動かしたり、お母さんの
素肌に赤ちゃんを抱っこさせると、赤ちゃんはおっぱいの方へ顔を近づけていきます。
母乳と赤ちゃんとの間には神秘的な関係があり、母乳は、赤ちゃんにとって最高の栄養、そして最高の薬になるの
です。
私は母乳に秘められた力を知り、自分でも「子供が生まれたら絶対母乳で育てよう!」と決心していました。
そして今、自分にも子供を授かることができ、完全母乳で育児をすることができました。それまでには、妊娠中期から
毎日おっぱいのお手入れを行い、出産後も授乳のたびにおっぱいのお手入れを行っていました。手間がかかるように
思えますが、いったん軌道に乗ってしまうと、その大変さを忘れ、それ以上に母乳育児の喜びを実感し、楽しんで母乳
育児をすることができるようになりました。
おっぱいを初めて吸ってくれた嬉しさ、母としての喜び、幸福感をよりいっそう感じることができました。
自分で母乳育児を体験してみて、より多くのお母さんに母乳育児の素晴らしさを知って欲しいと思っています。
事情により母乳育児を断念せざるを得なかったお母さん、一滴も母乳が出ないお母さん、母乳を飲ませることだけが
母乳育児ではありません。たとえ1日1回でも、赤ちゃんにおっぱいを吸わせることによって、肌と肌が触れあい、目と
目を合わせて語り合うことができます。またおっぱいを吸うこと、抱っこされることにより、欲求が満たされた赤ちゃんが
安心感や信頼感を得たり、赤ちゃんの健全な精神発達を助けます。このようにしてコミュニケーションをとることも母乳
育児だと今では思うようになりました。
現在妊娠中のプレママさん、授乳中のお母さん、「少しでもおっぱいを吸わせたい」という気持ちを大切にして、楽しく
母乳育児をして欲しいです。
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