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TOPICS>赤ちゃんと楽しくコミュニケーション
６．ベビーマッサージ
育児の中で、最近になって少しずつ注目されている「ベビーマッサージ」。
ママの愛情がぎっしり込められた手で赤ちゃんに触れ、マッサージしてあげることで、赤ちゃんはリラックスして、心身
ともにすくすく元気な子に育ちます。
ベビーマッサージにはそれ以外にも多くの効果をもたらします。 ベビーマッサージの良さをもっともっと多くの人々に
知って欲しいと思います。興味のある方は、是非育児に取り入れてみて下さい。
ベビーマッサージは、愛情を込めて赤ちゃんにタッチしたり、マッサージすることによって、ママと赤ちゃんを深い
絆で結ぶスキンシップの一つです。
19世紀の産業革命により、先進諸国では多くの女性の働き手を必要とし、その結果、母乳より人工ミルクを飲ませ、赤ちゃんを抱っこすることも減っていきました。日本でも、第二次世界大戦後、国の復興再建のために女性の働き手を必要
とし、「抱き癖がついてはいけない」と赤ちゃんを抱かない育児が行われるようになったのです。
ママと接する時間が少なくなった赤ちゃんは、どのように成長したのでしょうか？
アメリカでは、精神的に不安の強い人が増え、ドラッグや少年犯罪が急増する社会になっていったのです。
その一方で、発展途上国と言われている国々では、昔からずっと赤ちゃんが生まれてから２〜４歳になるまで、毎日
ベビーマッサージを行う習慣がありました。ママが仕事をするときでも、スリングのようなものに赤ちゃんを抱っこしながら仕事をして、１日中ママと赤ちゃんは一緒にいる生活を送っています。
途上国の赤ちゃんたちは、先進国の赤ちゃんに比べ成長発達の速度が早く、運動能力が高いことがわかっています。また、情緒も安定しており、落ち着きのあるニコニコした赤ちゃんが多いとされています。
このような社会現象から、赤ちゃんや子供の心を育てる育児についての研究が盛んに行われるようになり、赤ちゃんを
抱きしめ、触れてあげる育児、母乳育児や自然分娩の推進などが提唱されました。同時に、マルセル・ゲーバー博士や
ライス博士たちの研究により、「ベビーマッサージが心を豊かにする唯一の方法である」とされ、全米、そしてヨーロッパ
各地へベビーマッサージが広まっていったのです。
愛情をたくさん受けてマッサージされた赤ちゃんは、情緒が安定し、心身ともにすくすく元気に成長することで
しょう。
●赤ちゃんにとっての効果
・ベビーマッサージは脳に働きかけ、赤ちゃんの精神面、情緒面が安定します。
・妊娠中や出産時に受けた心の傷（バーストラウマ）を癒してくれます。
・免疫力が高まります。
・消化器官が丈夫になり、筋力もつき、運動能力も高まります。
・各種ホルモンバランスが良く、赤ちゃんの眠りが深くなり、成長発育も良くなります。
・アトピー症状を改善します。
・ママに対する安心感や信頼感を持ち、絆を深めます。
● ママにとっての効果
・精神的に落ち着き、リラックスできます。
・赤ちゃんへの愛情が深まり、信頼関係を築くことができます。
・育児に自信を持ち、赤ちゃんの内面がわかるようになります。赤ちゃんのちょっとした変化にすぐ
気づき、病気の早期発見につながります。
・ママのホルモンバランスを整えたり、妊娠中や出産時のトラブルが原因となるトラウマを癒す効
果があります。
私が勤務していた新生児集中治療室には、インファントマッサージのインストラクター資格を持つスタッフが勤務しており、低出生体重で生まれ、長期入院の必要な赤ちゃんや脳性マヒが起こる可能性のある赤ちゃんのママを中心に、マッサージを教えていました。そして、そのスタッフの方から、ベビーマッサージの効果ややり方を私自身も指導して頂き、赤ちゃんにもママにも多くのメリットがあるベビーマッサージに興味を持ち始めました。
そして、少しずつベビーマッサージに関する情報収集を始めました。
あれから５年経ち、仕事をいったん退職し出産。子育てに専念できるようになり、長男が生後２ヶ月を迎えようとするとき
にベビーマッサージを始めました。お昼頃の機嫌の良い時間帯を狙って、子供の肌の調子を見ながら、スイートアーモンドオイルやグレープシードオイル、ホホバオイルを使い分けてマッサージ。終わった後は水分補給。
マッサージをしている時の、子供の嬉しそうな笑顔を見ると、私も嬉しくなるし、喃語がちょうど始まった時期だったので、二人でおしゃべりをするのも楽しくなり、毎日のマッサージの時間が待ち遠しくて仕方ありませんでした。
そして、マッサージの効果は見る見るうちに実感しました。
夜はすんなり眠ってくれ、授乳以外では夜泣きがなくなりました。母乳育児をしていたことも関連していると思いますが、１歳半を過ぎても風邪をひかないたくましい子に育ち、一度腸炎を起こしたくらいで、普段はおなかの調子を崩すこ
ともありません。出産時、難産だったためでしょうか、頭に触れるのをとても嫌がっていたのが、いつのまにか頭に触れ
ても嫌がらなくなりました。
そして、１歳を過ぎる頃から、１日の生活リズムが安定し、夜は21時頃眠ると、一度も起きることなくぐっすり眠ってく
れるようになりました。本当に助かっています。
１歳頃から、大人しくしている時間が少なくなったため、部分的なマッサージに留めていますが、毎日の日課として続けています。これからも、楽しくマッサージしてあげたいと思います。もちろん、二番目の子にも。
 
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