TOPICS>赤ちゃんと楽しくコミュニケーション
8.ベビーサイン
小さい頃、自分の母親やおじいちゃん、おばあちゃんが食事中、「おいしいね」と言って、ほっぺを触ったり、「座って
ちょうだい」と椅子をぽんぽん叩いたり、「ちょうだい」と言って両手のひらを見せて重ねるなど、様々な言葉に動作を
つけていた記憶があります。
話し言葉に動作をつけるこの方法は「ベビーサイン」と言われ、あれから20年ほど経ち、ママや家族、そして赤
ちゃんにとって良い効果をもたらす新しい育児法として注目されてきました。
●意味
「ベビーサイン」はまだ言葉を話すことができない赤ちゃんとジェスチャーを使ってお話をするコミュニケーションです。
『 「この子、何を伝えたいんだろう?」
小さな赤ちゃんが一生懸命語りかける姿を見て親なら自然と持つ疑問です。そんな疑問を解決するのがベビーサインです。まだしゃべれない赤ちゃんと手話を使ってコミュニケーションをとるこの方法は、アメリカの心理学者リンダ・アクレドロ博士とスーザン・グッドウィン博士によって研究が始められました。90年代の半ばころ、話し言葉の習得にも役立つという研究結果が出て以来、アメリカやイギリスでは保育所でベビーサインを取り入れるところが出てきたり、母親達の集まるサークルが出来たりベビーサインは新しい育児方法としてその地位を確立してきました。』
『通常赤ちゃんが言葉を話し出すのは早くて1歳半頃からです。しかし赤ちゃんはこれよりずっと以前に言葉のもつ意味を知り、両親とコミュニケーションをとろうとします。言葉を話すためののどや舌の筋肉の発達は思ったより複雑で1歳半から2才頃まではしゃべりたくてもしゃべれないのが赤ちゃんなのです。ところが、手の動きは、のどや舌よりも早く発達するため、手話を用いることによって赤ちゃんとのコミュニケーションが可能になる』とされています。
(NPO法人 日本ベビーサイン協会 「baby
sign®」より抜粋させていただきました)
●ベビーサインを始める時期
個人差がありますが、生後2,3か月頃から「あ〜」とか「う〜」などの発語(喃語)が始まります。これが生後6ヶ月頃になると、まだ言葉は出てきませんが、自分の意思表示や何か言いたそうな表情をするようになってきます。この頃から教えてあげると良いそうです。
赤ちゃんの個性と興味を尊重して、日常生活の中で自然に取り入れていきましょう。決して無理強いはしないようにします。
ベビーサインの効果
ベビーサインにはママと赤ちゃんにとって色々な効果をもたらします。
1.ベビーサインコミュニケーションをとり、赤ちゃんの内面を知ることができる。
2.ベビーサインができるようになると、ママは嬉しいしとても感激します。褒められると赤ちゃんも大喜び。そし
て親子の絆が深まります。
3.赤ちゃんの知能の発達を助け、話し言葉の習得につながる。
4.しつけを教えるのに役立ち、社会のルールが自然に身につく。
我が家のベビーサインは、長男が生後2,3ヶ月頃して私や周囲の物をじっと見るようになってから、親や祖父母から教えてもらった数少ないベビーサインを自然にやってました。この頃は、「ベビーサイン」と呼ばれていることしら知らずにやっていたんですけどね・・・
初めてできたサインは、「おいしい」でした。家族みんなでやっていたのが、とても効果があったようです。ささいなことに思いますが、本当に感激しました。育児の面白さや嫌いな料理も少し楽しんでできるようになりましたし。
そしてECのことを知った時期とほぼ同じ頃(長男が生後5ヶ月の頃)に、ベビーサインという言葉の存在を知り、レパートリーもとても豊富だし、赤ちゃんの成長時期に合わせたサインがあるということもわかりました。
我が家の場合では、「おいしい」「おんも」「抱っこ」などは、生後2,3ヶ月には始めていたせいか、ベビーサインのこと
を知った頃には、子供の方からサインできるようになっていました。
ネットや本などで紹介されているサインを色々勉強しながら、成長時期に合わせて教えるというよりも、日常生活を中心にしたサインを少しずつ教えるようにしていました。うちは、夫の両親や祖父と同居する複合家族だったので、夫の両親も自分たちの知っているサインを教えてくれ、気がつくと新しいサインを覚えていて、とても感激しました。(夫の両親に、「こういうのベビーサインって言って、今注目されてるんだよ。」と教えると、理論的に確立されていることに、二人ともびっくりしていました。)
身の周りにないものや普段使わないサインは教えていませんでしたが、「熱い」「ダメ」「痛い」など子供の身の危険、健康に関するサインは熱心に教えていきました。男の子なので、想像もつかないような行動をとったりしますが、1歳頃になると、サインを出すとやめてくれるようにはなりました。また繰り返すけど・・・
自宅や実家でも動物を飼っていたので、「わんわん」「にゃんにゃん」というサインは、教える前に自然に言葉として話したりしていて、「「個人差があるんだな〜」と実感しました。
1歳半頃になった長男は、私たちの言っていることも少しずつ理解できるようになっていました。長男の発語は少なかったのですが、伝えたいときはベビーサインを使ってメッセージを送る場面もかなり増えていきました。生活に合わせて(これからはしつけも兼ねて)、少しずつマイペースにこれからも教えていきたいと思っています。
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